引用元:◇ 心霊ちょっといい話 in ほのぼの絵にっき ◇
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28: なーなしさん! 2015/04/08(水) 04:39:25 ID:
5年ぐらい前だったと思うけど、母の運転する車で祖父母の家に向かっていた時の事。
ちょうど夕暮れ時の中途半端に明るい時間帯、
逢魔が時、っていうんだろうか。
山間の集落の中を通るぐねぐね道を走っていると、
緩やかなカーブの先に道の端というにはあまりにも車道寄りの位置を、
茶色い割烹着を着たお婆さんが歩いてた。
危ないなーとは思ったが、自分にはっきり見えてるものは母にも見えてるはず、
と思っていたけどカーブを曲がる軌道がどうも普段と変わらない。
あ、もしかして言わなきゃマズイ!?
と、思ったその時、母が慌ててハンドルを切って事無きを得た。
「あー、危なかったー。まさか人が歩いてるとは思わんかったー」
「あ、やっぱり見えてなかった?お婆さん」
「えっ」
「えっ」
「白い服のおじさんやったろ?」
「えっ」
「えっ」
「いや、茶色い割烹着を着たお婆さんやったけど……」
「ウソぉ、光沢のあるジャージみたいな上着に、ケミカルウォッシュみたいなジーンズやったろ?」
そんな目立つ格好なら、見えないはずがない。
ちょっとだけ車内の温度がひんやりとしたような気がしたのも束の間、
「今時バブルの頃みたいな色合いのだっさい組み合わせの服やなーって思ったもん」
という母の発言で吹き出しそうになった。
「あー、でも言われてみたら急にライトの中にぽっと出てきたみたいやったなぁ」
「いや、だからおかーさん、お婆さんしかおらんかったって」
「きっと守護霊さまが出てきてくれたんやねぇ。
あっ、だっさいとか言うてしもーた。今頃ショック受けてるかも……」
その一言で盛大に笑ってしまった。
守護霊様、ごめんなさい。

ちなみに、母は不思議な直感がとてもある人で、昔から事故などを直前で回避する事が多々あったとのこと。
守護霊様、ありがとうございます。