引用元:何を書いても構いませんのでpart2@ほのぼの絵にっき
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340: なーなしさん! 2015/04/28(火) 16:17:47 ID:
何かの形に残したくて、少し借ります。長いです。
iPhoneからなので色々変かも。

私には「将来の夢」っていう夢しかなかった。
幼い頃から、月の代わりにお仕置きする女の子 アイドル 声優 漫画家 などなどなりたい物はあったけど
それらは実現しない、夢として見る物って感じだった。
もちろん本気ではないし、その為の努力もしなかった、なるよーになーぁれ☆で平凡に過ごした。
高校を出て就職。すぐ結婚した。子供は少し時間が掛かった。

女の子なら一度は通るだろう、花嫁さんになりたい!もなかったので式も挙げていない。

しばらく没交渉だった旧友たち(結婚後引っ越したので)に、結婚して子供が出来た事を伝えた。
そしたらその子達は、子供の頃なりたかった物になってたり、近付いてたりしてた。
なんでだかショックを受けた。自分が不甲斐ないだけなのに。

今更ながら、自分がなりたかったものってなんだろう?と思い始めた。
例えば就職先、これは別にしたい仕事ではなかった。ただここに来なければ夫には会えなかった。
例えば結婚、これもそんなに願望はなかった。けどこの人だ!という直感があった。
例えば子供、いつかは欲しいとは思っていた。結局五年ほど掛かったけど、治療してまでではなかったので自然妊娠を待った。検査もお互いしていない。
例えば、今のこの生活。
なぁなぁに生きてきて、なぁなぁに今に至る。これで本当に良かったのか?と
思わなかった。
幸せだなーとしか思わなかった。

そこで、ピンときた。なりたかったもの。

あぁ、幸せに育ててくれた家庭で、幸せに笑ってる、母みたいになりたいんだ。

それで居ても立っても居られなくなって母に電話した。
「私、お母さんみたいなお母さんになりたい。…って、将来の夢としてはおかしいかな」
「…良いんじゃない?医者もアイドルも大変で難しいけど、結婚出産も同じくらい、運に左右される。なりたいだけじゃなれないっていうのはきっと同じだよ」
母の声は少し震えてた。
でもなんだか、目の前がパッと拓けた感じがした。

今、二つ目の奇跡が宿っている。
私が一人っ子だったせいで、ここからは母も未知の世界。
でも、頑張れる気がする。