引用元:何を書いても構いませんので@生活板 29
http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/kankon/1468465038/


2016-12-31-1

258: 名無しさん@おーぷん 2016/07/19(火)06:15:07 ID:WkT
岩手県大槌町(おおつちちょう)の話題で先日テレビで放映されたときに妻が、
「あのおばあちゃん、そういえば大槌町だって言ってた」
とつぶやいた。

東北の岩手県から遠く離れた我が県に、そのおばあちゃんは1人で住んでいる。

259: 名無しさん@おーぷん 2016/07/19(火)06:16:33 ID:WkT
お互いに同じ集合住宅に住んでいるのだけど、ある日妻が車で買い物に行こうとした時に、外でぽつんと1人で右往左往していた70才前後のおばあちゃんに出会ったそうだ。

妻「こんにちは~、どうかされましたか?」
この集合住宅に来た初めての方だなと思って妻が挨拶したそうだ。

「あの…こちらに引っ越してばかりで場所がわからないのですが…郵便ポストを探しているのです…」

260: 名無しさん@おーぷん 2016/07/19(火)06:17:54 ID:WkT
「あ~、ポストだったら近くに郵便局がありますよ。これから買い物に行く予定だったから車に乗って行きませんか?案内しますよ。」
最初は断っていたおばあちゃんも、遠慮しないで乗ってくださいという妻の言葉に車に同乗させて貰ったそうだ。

その日の夜に妻が、
「今日、そんなことがあったんだ~~」
としゃべり始めた。
「最近引っ越しされて来たのですか?どちらからですか?って聞いたら、東北の大震災で家が無くなって親戚が近くにいるこっちに引っ越して来たんだって」

261: 名無しさん@おーぷん 2016/07/19(火)06:20:09 ID:WkT
普段はそんな簡単に他人を車に乗せるなんてことをしない妻なのだが、どういうわけかそのおばあちゃんを見て気になってしまったようだ。
「なんていうか、おばあちゃんの影が重いっていうのか、ほっておけなくなったのよ…」

2人でいいことをして良かったなということをその時話した

数日後、妻が仕事から帰って来た際に集合住宅前であのおばあちゃんに声をかけられた。
「あの…この前はありがとうございました。おかげでハガキも出せました」
と言って、この前のお礼だと言って買ってきたと思われるお菓子を渡そうとして来た。

「おばあちゃん、いいんですよ、そんなつもりじゃなかったんですから~~」

262: 名無しさん@おーぷん 2016/07/19(火)06:21:46 ID:WkT
それでもおばあちゃんは、
「いえ、この前は本当に嬉しかったので私の気持ちです」
といってきかなかったそうだ。

しばらく押し問答をした後に
「それじゃ~お気持ちをありがたくいただきます」
と気持ちを頂戴した。

その日の夕食後に、そのお菓子が出てきておばあちゃんから貰ったのと妻が話し始めた。
「○○号室に1人で住んでいるんだって、旦那さんはこの前の震災で亡くなったんだって…家も無いし、あそこはもう戻らないって…なんかお手伝いしたくなっちゃった~~。」

263: 名無しさん@おーぷん 2016/07/19(火)06:24:24 ID:WkT
「おばあちゃん、1人なんだから女性同士話し相手になってあげたら?」
と言うと、
「うん、そうね…あっそうだ、今度職場で同僚から野菜貰ったら届けてあげよう」
野菜をタダで貰えるという、田舎ならではの話しであるが、そのような出来事があってから今でも妻とおばあちゃんの交流は続いている。

けれど…今だに自宅には入れてくれないそうだ…。いつでも玄関前での井戸端会議らしい。

あの震災でおばあちゃんにどんなことがあったかを深くは話してくれないようだか、今はシャットダウンしている過去の出来事もいつかは妻に話してくれるのかな…。

そんなことをテレビから聞こえてくる歌を聴きながら思った。

335: 名無しさん@おーぷん 2016/07/20(水)15:43:09 ID:Dnj
>>258
おばあちゃんと同じ地元の者ですが親切にしてくれてありがとう。
知らない土地で知り合いができるというのは嬉しいものだと思います。
震災のことは聞かないであげてください。


引用元:何を書いても構いませんので@生活板 37
http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/kankon/1481544220/


888: 名無しさん@おーぷん 2016/12/31(土)01:26:14 ID:BlJ
何を書いても構いませんので@生活板 29
http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/kankon/1468465038/

今年の7月頃、No.258-263で妻が集合住宅に住んでいる岩手県大槌町(おおつちちょう)のおばあちゃんと仲良くなった話をさせたもらった者だ。

あれからも定期的に妻とそのおばあちゃんの交流は続いている。

889: 名無しさん@おーぷん 2016/12/31(土)01:28:04 ID:BlJ
最初は70代の前半かなと思って会話していた妻も、おばあちゃんが80代後半だと知ってビックリしていた。
「あんなに背筋がシャキッとして歩いているのを見たら、80過ぎなんて思わないよ」と語った。

俺もときどき会うので簡単に会釈はしていた。
「いつも妻がお世話になっています。」
「いえいえ、こちらこそ奥さんにお世話になって感謝しているんですよ」
確かにハキハキした口調でまさかそんなにもご高齢だとは思ってもいなかった。

890: 名無しさん@おーぷん 2016/12/31(土)01:29:54 ID:BlJ
つい先日の休日にあった出来事である。

妻の携帯に大槌おばあちゃんから電話がかかって来た。
「おばあちゃんが、自宅にお茶しに来ないっていうから行ってくるね」
妻はそれからしばらく帰って来なかった。
女性同士の女子会というのは、たとえ孫ほどの年齢が離れている2人同士であっても、ウマが合うと時間というものはあっという間に過ぎていくのだろう。

891: 名無しさん@おーぷん 2016/12/31(土)01:31:36 ID:BlJ
俺は自宅で年賀状をパソコンで作成しながら休日を過ごした。

数時間後の夕方近くに妻が大きな袋を持って帰って来た。
「おばあちゃんからお菓子をもらってきたから一緒に食べよう」
近くの洋菓子屋でおばあちゃんが買って用意してくれた、お土産クッキーだった。

892: 名無しさん@おーぷん 2016/12/31(土)01:33:47 ID:BlJ
ありがたく頂戴して、ボリボリと俺は食べ始めた。
妻はお茶してきたからお腹いっぱいだと食べなかった。
もうそろそろ夕飯の時間だからな。

妻はそれから大きな袋の中身を開けて俺に見せてきた。
「おばあちゃん、私にって編んでくれたのよ。手縫いって暖かいんだよね~」
それは赤茶色のカーディガンだった。

893: 名無しさん@おーぷん 2016/12/31(土)01:35:04 ID:BlJ
おばあちゃんの前で着てみたようだが、妻がいうには胸囲まわりが少し小さかったようだ。

おばあちゃんが、
「ゴメンなさいね、寸法がチョット違って…」
「おばあちゃん嬉しいです。ありがとうございます。大事に着させてもらいますね。」

そんな会話をして帰ってきたそうだ。

894: 名無しさん@おーぷん 2016/12/31(土)01:37:07 ID:BlJ
俺は「おばあちゃん手縫いでカーディガン編んでくれたんだ。有難いよなその気持ち。多分、相当時間がかかっただろうな。」
「うん、そうだと思う。だから大事に使わないとね。」

うん、いい日だ。
そんな休日でした。