引用元:不思議体験について語るスレ1
http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/kankon/1395830865/


103: 名無しさん@おーぷん 2017/12/15(金)10:05:50 ID:???
もう15年前になるのかな
私の実家(S区)の隣に、明治生まれの元警察官の老夫婦が住んでいた。
父も防大から警察になったのもあって、身内のような付き合いをしていた。
コの字型の角と角に実家とその老夫婦の家があった。

高校時にお嬢様育ちの婆さんが亡くなってからは、精神的に堪えたのか余り外出しなくなった。
やがて私は大学合格を果たして、両親よりも爺さんに報告した。
喜び様は半端なく、万歳三唱したのは良い思い出。
これがリアルで見た最後で、4日後に身内が電話にも出ないからと訪ねてきたら亡くなっていた。

その前日、二階の寝室で寝ていて、いつものように2時頃にトイレに行って、何となく外が気になって窓を開けた。
薄暗い街灯の中、奥の家から軍のような制服を着た紳士が、一軒一軒玄関口で敬礼していた。
何だろうと見続けていると、私の家の玄関先に。顔を確認したかったけれど見えない。
そして、踵を返して、奥の家へ規則正しく歩いて行くと、こちらを向いて敬礼。そしてふっと消えて行った。
怖いと言うより、寝ぼけているのかなと思っていた。

葬儀の時になり、身内の四方山話を聞いているうち
「爺さん、さすが明治の人だなあ。あの時、人生のケジメを付けた姿を見届けたんだ」と思えて、悲しみの涙より、感動の涙だった。