引用元:誰かがどんなくだらない質問にもマジレスするスレ 8
https://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/kankon/1604136422/l30
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52: 名無しさん@おーぷん 21/08/18(水)13:17:33 ID:cPBu
医者が介入する減量措置として、胃の容量を極端に減らして物理的に食べられなくする手術があるけど
そこまで大掛かりでハイリスクな手段を取るくらいなら、余分な皮膚もろとも贅肉を外科的に切除しちゃうのはダメなんでしょうか?
内臓脂肪は地道に減らすしかないとしても、大デブは皮下脂肪が重すぎて動けなくなっていることもあるので、
身が軽くなれば運動習慣の動機付けになると思うんだけど、そうしない理由は何でしょうか?





53: 名無しさん@おーぷん 21/08/20(金)16:10:45 ID:M5BF
>>52
減量目的の脂肪の切除手術は、実際に行われているよ
ただし、余分な脂肪を一度に大量に切除するのは、
胃のバイパス手術よりも実ははるかに危険
脂肪は一般的にデブの元=悪者みたいに思われているけど、
炭水化物やタンパク質とともに人間の三大必須栄養素に挙げられるだけあって、
適度な量の脂肪は生命維持や健康な身体を保つために不可欠な働きをしている
肥満の人がそれをいきなり大量に切除すると、
身体がついていけずに死亡するケースも実際にあるんだよ
胃のバイパス手術によりまずは異常な食欲をコントロールして、それから適切な量の脂肪切除、という順序が
結局一番安全性が高い

54: 名無しさん@おーぷん 21/08/20(金)21:16:05 ID:0ULV
>>53 分かりやすい解説をありがとう!ものすごく腑に落ちました
人体博士の>>53に教わりたいことがまだまだあります
答えをご存じの問いがあったら、どうか宜しくお願いします

1) 正しいのはどちらですか
  ・寒い方が痩せる⇒熱を作るためカロリーを消費し、代謝が上がるから
  ・寒い方が太る⇒北極海のトドのように、体を守ろうと皮下脂肪を溜め込むから

2) 以下の相反する老化現象が同時に起きるのは何故ですか
  ・毛髪が白くなる(メラニン色素が作られなくなる)
  ・皮膚が色素沈着やシミでどす黒くなる(メラニン色素が過剰になる)

3) 平熱が高く、細胞分裂(新陳代謝)が盛んな人は、感染症などに強くて頑健だと言われますが
  あっという間にテロメアを使い果たして、早々に細胞死を迎えることにはならないのですか

55: 名無しさん@おーぷん 21/08/26(木)01:14:32 ID:cGEB
>>54
レス来ると思わなくて全然スレ確認してなかった、ゴメン
てか誰が人体博士だ
私は一般教養レベルの知識しか無いので、詳しい事はご自分で調べる事をお勧めします

1)→「寒い方が痩せる」が厳密には正解

人間は恒温動物なので、
秋冬にかけて気温が下がると、体温を保つため
身体がより多くのカロリーを消費する
よって、食事量を増やさなければ、
栄養の不足分を補うために体脂肪が燃焼して痩せる
ただし、「食欲の秋」という言葉があるように、
エネルギー消費量が増えるとその分を補おうと食欲が増進する
食欲に忠実に食べてしまう人は秋冬にデブる
これが「寒い方が太る」といわれる理由
暖房の効いた部屋ばかりでぬくぬく過ごしてばかりなのも当然痩せない

2)→相反するわけではなく、仕組みの違い

毛髪も肌も、皮膚の基底部(一番底)にある色素細胞(メラノサイト)でメラニン色素を作り出している点では共通している

毛髪→
メラニン色素を作るために必要な体内の酵素が
加齢により減少し、メラノサイトの働きが低下するため
徐々に白髪が増える

肌→
皮膚の表皮は何層もの表皮細胞で出来ており、
その一番基底部にメラノサイトがある
メラノサイトのメラニンを受け取った表皮細胞は、どんどん新しく生まれる若い細胞に下から押されて
徐々に上層部へと移り、やがて角質→垢となって排出される(ターンオーバー)
老化により、このターンオーバーの機能は徐々に低下する
肌が大量の紫外線を浴びると、
メラノサイトが皮膚を紫外線から守るために
張り切って大量にメラニンを作り出す
若い頃はターンオーバーがスムーズなので、
夏に日焼けしても秋冬には元の肌色に綺麗に戻る
しかし加齢によりターンオーバーの機能が衰えると
メラニンを含む古い表皮細胞を完全に排出できず、
それらがシミとなって肌に沈着する

超ざっくり言えば、絵の具の材料切れが白髪、
絵の具のくっ付いた細胞がそのまま肌に残るのがシミ
みたいなもんです

3)→概ねその通りだと思います

筋力が充実して新陳代謝が盛んだと、
免疫力も高く感染症にかかるリスクも少ないのは事実
一方、
人間をはじめとする動物の体細胞は、一生のうち限られた回数しか分裂・増殖できないため、
例えばアスリートなど心拍数が高く多くの筋肉を必要とするスポーツの従事者は、
新陳代謝のサイクルも早い分テロメアを早く消費することになり、老化も早まる傾向にある
「長寿」という観点からの一番の理想は、おそらく
免疫力が下がり過ぎず心拍数も頻繁にあげ過ぎないよう適度な運動により適度な筋肉量を保つ事

テロメアについては、そもそもまだ完全に解き明かされていないそうだし、
ここは素人の推測ぐらいに思っといてください

56: 名無しさん@おーぷん 21/08/27(金)00:54:28 ID:ejXp
>>55 有難う博士!本当に有難う!
どの質問も、自分なりに追究を試みても、ほとんど答えが出なかったものばかりでした
お蔭様で多くの知見を得ました
なお、3)は私のことです
早々に老け込みそうで、お先真っ暗です

57: 名無しさん@おーぷん 21/08/28(土)00:36:35 ID:Gmo1
>>56
お役に立てて良かった

3)がご自分の事ということは、アスリートかな?
バリバリに身体を鍛えているんですね
カッコいい!

新陳代謝が盛んで頑健で高いパフォーマンスが可能なのは
日々の努力の継続の賜物だから、
「お先真っ暗」なんて悲観するのはもったいない
還暦あたりから運動量を緩やかに減らす予定で、
今のところは健康な身体をしっかりと満喫した方がいいと思うよ